2016/07/01

話題の「FAKE」を見てきた。ネタバレ厳禁のラスト十数分はヤラせ、というか演出だろうけれど、見ていて気持ちのいい物語だった。佐村河内さん(+奥さん)は新垣さんと組んだ時より強い信頼/共犯関係を森さんと築くことが出来たんじゃないか。これぞ合作だと思う。映画館のチケットカウンターに並んでいると前に立っていたのがマレビトの会・遠藤さんだった。遠藤さんはペドロコスタの映画を観るのだと言っていた。帰宅して、生実さんと月末の公演に向けてアイディア出し。思わぬ場所で思わぬ人に出会うのは良い運気の中にいるのだというジンクスを信じているので、今日思いついたことはきっと何か有意義な結果に結びつくに違いない。3年前に吾妻橋ダンスクロッシングで上演した怪談のようなものが出来ないだろうかと、島貫さんから相談されていたので、怪談を幾つか用意して生実さんに聞いてもらった。これでも時間は埋まるだろうが、何か自分なりのダンス論を語りに落とし込んで、パフォーマンスを生み出すことに挑戦する方が難易度は高いだろうけれど、有意義な気がする。野口三千三「原初生命体としての人間」を読み直すところから始めよう。語り得ないことを語ろうとする局面で分裂する言葉と体を人目に曝すようなこと。自我と無意識、羞恥、恐れと無謀、下品をチャンポンした筋肉/神経。