2016/06/29

土方巽、アルトーと、故人が残した仕事に関わる企画が続いたせいで、調べ物以外に読書をする時間を取ることが稀だった、ここ最近。切り替えができないまま、前のプロジェクトで働いた分を取り戻すように休んでしまい、仕事の時間を引き摺ったままダラダラ時間は過ごしていたけれど、じゃあ、今日からこれをしていいんだ、とか、別のことを考えていいんだ、考えなくてはならない、という気分が訪れないし、自分から何か事を始めようという気分も起きないので、もしかしたらこのまま時間が経ったのか経っていないのか分からないまま夏が終わって、次の仕事が近づいてきた頃にわたわた動き始めるか、不意の出費でお金に困るようになるまで、寝たり起きたりだけしているところだった。久々にダンサーの稽古らしい稽古をして、仕事に関係のないような本を読もうと思って、桜井さんがtwitterで呟いていて知った小説家、今村夏子さん「こちらあみ子」を読んで、心底感動した。インターネットで検索すると、僕と同い年の作家で、ここ数年はもう引退したと思われてしまうくらい、文章を発表していない人だということ、九州の同人誌に発表した新作が芥川賞にノミネートされている、ということを知った。DVDを見て、夜は企画書を書いて、来月末の公演のアイディアを出そうと思う。明日は請求書にハンコを押して郵送しよう。