2015/03/25

木村覚さんが企画しているBONUSの座談会で神村恵さん岩渕貞太さん鈴木ユキオさんとお会いした。なんだか死後の打ち上げっぽかった。天国で、昔コンテンポラリーダンスって盛り上がったよね、なんて打ち上げをしているような。だから昔話はしないように心がけていたが、やっぱり皆が2000年代の初めに何を考えていたのか、どんな未来を思い描いていたのか、それこそ座談会後の打ち上げで聞けばよかった。対話が生まれる前に、それぞれの紹介で時間切れになってしまったが、神村さん以外はほとんど話したことのないレアな面子で、それがおかしかった。皆、独自のダンスを探求している作家なので、行き当たりばったりミーハーに作品を作ってきた自分はつい引け目を感じてしまうが、15年一貫しているものが一つだけあった。それは、ある役割を担う人間がいて、それを見る観客がいる、この関係性。つまり演劇に関わってきたのだ。この関係性だけはこれまでも、そしてこれからも積極的に取り組んでいきたい要素だし、これさえあればあとは何とでもなるだろう、ぐらいの気分ですらある。人が人前に立ったら何とかなる。