2015/01/12

3、4日前から頭が張っていて何だろうと思っていた。正月明けから毎日youtubeにアップされている早起き名人会を聞いていて知ったのだが、落語家のほとんどが脳溢血で倒れている。鈴々舎馬風、古今亭志ん生、三遊亭円楽。そのことが頭にあったせいか塩分の高い食生活を続けたツケが回って高血圧の症状があらわれたのではないかと思った。母方は脳血管障害の家系だし、僕自身も子供の頃からひどい偏頭痛持ちで、激痛の前触れに視界が欠けることもしばしばある。土方巽もお猪口で醤油を飲んでいたらしい。舌が塩分を欲するように作られてしまっているのは土地特有のものなのだろうか。秋田。昨晩、インターネットで“高血圧”を調べると、入浴がいいと書いてあった。湯船にお湯をためて、入浴しながら韓国語の勉強をして、風呂から上がるとどうも体の様子がおかしい。動悸が特別激しくなっている訳ではないのに、とてつもなく不安な気分。ふとした拍子にぷっつり意識が途切れてそのまま死んでしまうのじゃないかと思ったのは、早起き名人会で仕入れた情報が刷り込まれているからなのか、体が感じている予兆なのかわからない。動きもゆっくりソロソロ呼吸をする。布団に入っても不調は治まらず、呼吸が苦しい。気を抜いたら頭の血管が切れてしまうのじゃないかという不安で寝付けない。iphoneのメモ帳に、両親に向けて死後の整理に関する幾つかを書き留め、まさか“死ぬかも”と言うわけにはいかないので、誰か、真っ先に思いついたのは小柳くんで、“明日死んでたらw〜”とLINEで言付けする。頭がおかしくなっているわけではない、ということ分かってもらえるように、言葉を選んで、極めて明るく。朝の4時ぐらいにようやく落ち着いてきたが、まだ本調子ではない。布団の中で、死ぬかも、とも、死にたくない、とも思ったし、まあ、そこそこ面白い人生だったな、と総括する冷静な頭もあった。もし生きていたら健康診断に行こう、そして遺書を書こう。生きているのはたまたま死なないでいるだけなのだ。