2014/03/20
3月20日
Yangheeと一緒に10時から買い出し。チョングッツァン(発音のディテイルをうまく書けない)という秋葉原に似た街があり、そこでなんでも揃うだろうということ。向かう途中でムンレの街工場をふと見ると探していたアルミ棒があるので早速購入、その後巨大なショッピングビル、emartへ。そこでもある程度揃ってしまう。これはもしかして、チョングッツァンまで行かないで済むかも、ということで結局昼前までに買い物を終えて、劇場にあるものも使ってライブセットが出来上がりそうだ。昼食はアテンドをしてくれたYangheeを労うつもりで好きなものを食べに行こう、と盛り上がっているところに李さんから電話があって、こちらに合流するという。北京からのアーティスト、リー・ニンも一緒で、彼がベジタリアンだというので、全くテンションの上がらないなんだかよくわからないものを食べた。不機嫌。リー・ニンから作品のポストカードをもらうと、彼の外見によらず過激な内容で、冗談で、中国の検閲には引っかからないのか、とか言って笑いあっていたが、そのうち向こうがヒートアップして、私は政府を恐れない、と言い出したためにこちらの呑気さに対する反省がブーメランのように戻って来たせいも不機嫌の原因になっている。でも何より一番の原因はYangheeと二人きりで食事ができなかったということだった。昼にMoe Sattのパフォーマンスを見るが、僕にはよくわからなかった。どう考えても大したことは起こっていないのに何故か最後まで自信満々なMoe Sattが謎で、面白いといえばそれが面白かった。夜までかかってライブセット2つを仕込む。途中、ライブ会場前のロビーでMoe Sattのパフォーマンスが始まっている最中に、仕込んだペットボトルが天井から落ちて、ギャラリーから借りてきた金魚鉢を直撃してしまう。派手に割れた途端に李さんがニコニコ顏で入って来て、今はやめてください、と手をバツにして示される。最低な気分。梅田くんを呼び出して何となく通してはみるものの、段取りを覚えていない上に、またしてもライブセットが壊れてしまう。仕込みの甘さが露わになり、手に負えない。小屋付きのスタッフが何も言わずセットの危ない箇所を直し始めて、梅田くんは堪えたような冷静さでやりとりしてくれる。紐の結び方、水の量、ビニールテープの巻き方、、、、動画を見ているだけではわからない、全てに経験で培ったスキルがある。しかも本来は偶然に任せてどう動いても失敗でも成功でもない装置を、元になっているライブ映像のような、いい感じで動くように微妙な調整が必要とされる。ほとんど職人の手仕事を付け焼き刃のトーシロが扱っているのと同じで、梅田くんが現場に居ればすぐに出来るはずのものを、そう思うとますます焦ってくる。夜、出演をお願いしていた高校生2人がやってくる。どんな子達が来るかとドキドキしていたが、2人とも純朴そうでかわいい。ジィエとサンヒャン。梅田くんがスカイプの中継で、ガスバーナーの扱い方、釜の使い方、アルミ棒の鳴らし方を教えながらライブの説明をする。一体何をするのかもわからないまま道具を扱っている体が面白い。なんだと思っているんだろうか。遠藤さんを見送って、彼らが帰った後も一人で装置の調整。梅田くんの思いつきで釣り天になっている箇所の照明以外は電球を抜いてもらう。11時を過ぎたあたりで、リー・ニンのプロデューサーが帰って来て、何か出来ることはあるか、と聞くので食べ物をねだると、コンビニからおにぎりを買って来てくれた。12時で切り上げ、部屋に戻って3つ目の装置に使うスイッチコードを作ってから少し眠る。明日も幾つか必要なものはあるが、Dongyounが買ってくるという。労力を捧げる姿勢を見てそれに人が付いてくる、そういう時は面白いものになる可能性が高い。こちらも面白くなるはずだと思っているからいくらでも働くことが出来る。