tag:blogger.com,1999:blog-52877077845279638382024-03-20T20:53:28.846+09:00RE:FW:RE:Unknownnoreply@blogger.comBlogger65125tag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-76389460172144142752017-11-06T07:10:00.003+09:002017-11-06T07:11:20.944+09:00<div style="font-family: 'helvetica neue', helvetica, arial, sans-serif; margin-bottom: 6px;">
<span style="color: #666666;">池袋で“発酵”について話すことになった。</span><br />
<a data-ft="{"tn":"-U"}" data-lynx-mode="origin" data-lynx-uri="https://l.facebook.com/l.php?u=http%3A%2F%2Ftokyo-festival.jp%2Fnews%2F1279%2F&h=ATMUvckLoeymTDQBOcfmycvekpksK1oofHlIbNYfWhg_DCbUaLO3sLGUCkgmJosfivUm7ueroNhqnme7k9uFcpSbMzdhv5vPoVioMyc4uVayQWIBu-QwbWJllN_gYCZAJHDTP45E_Y1-aRiEjkO8cyoikmhaJCCy5Bbe3VTViRlq6WEaRD7AIUz3dWAtE4oNjlDgSLDQ2EiOtyP0ET8EAHmEG-qTH-I91llssEiGK9iW4YHzn0C4jcmmVLC5w16DE879pA753MyGt-7UeUF9q8DmpJCwrnEqSX11zWyc" href="http://tokyo-festival.jp/news/1279/" rel="nofollow" style="cursor: pointer; font-family: inherit; text-decoration: none;" target="_blank"><span style="color: #666666;">http://tokyo-festival.jp/news/1279/</span></a><br />
<span style="color: #666666;">玄米のとぎ汁から育てた乳酸菌でヨーグルトをつくって公演で配ったことがある。米と麹でどぶろくをつくったことがある。他にdracom筒井氏が育てた30年ものの種菌を交配させたヨーグルトを継ぎ足し作ってほぼ毎日食べ続けている。引っ越した家の三軒隣には創業300年のもやし屋があり、その向かいに豆屋があり、少し歩けば桶屋がある。後学のために味噌を仕込むことにした。桶屋に注文したオーダーメイドの味噌樽が三週間で手元に届くと、スケジュール帳に大豆を浸水する日とその次の日は豆を茹で麹と塩を加えて樽詰めする日を記入して、予定のない日に二日がかりで味噌を仕込んだら台所のすみに放ってあとは来年か再来年か、三年後に開けるのを待っている。ついでに少し足を伸ばして無・減農薬の米を取り扱っている米屋で米ぬかをもらってぬか床を仕込んだ。ぬかに塩、唐辛子、煮干の出汁、ゆずの皮を加えて毎日かき混ぜて数日すると、ぬかのこうばしい匂いに少しずつ酸っぱみが加わり、捨て漬けの野<span class="text_exposed_show" style="display: inline; font-family: inherit;">菜を入れて二、三日であっという間にシンナーに似た刺激臭に変化したので慌てて野菜を取り出し、塩とぬかを足すと匂いが落ち着いた。その後きゅうり、大根、人参など試しに漬けてみたものの味は本漬けに遠く及ばず、ぬか床は再び刺激臭を放ち始めてしまうのだが、これは腐敗しているわけではなく乳酸菌の過剰発酵らしい、おそらく。しばらくの間は野菜を取り出して毎日かき混ぜてぬか床が落ち着くのを待っているのだが、こちらは仕事で海外に来ているので見守るしかない。家人が手間をかけている。振付を踊ったことのある人なら誰しも、与えられた身振り手振りが体になじんでカウントが呼吸や間に変わる局面に立ち会ったことがあるだろう。自分の体に型を引き寄せ乗り越えはみ出す踊りがあれば、型に向かって自分の体が歩み寄る踊りや舞もある。いずれにせよ振付を舞い踊るプロセスでは振付も体もお互いに引きあい歩み寄り支え合っている。振付に合わせて体を動かし始めたときには、カウントやポーズのなどのきっかけが手掛かりになる。時間を経るにしたがってきっかけときっかけの間に少しずつ意識が行きわたるようになってきた頃に、きっかけの積分であることをやめた身振り手振りは変質し始める。踊り続けた体が踊るのは経過した時間ではなく“旬”でなくてはならない。老いの踊りは先延ばしされた“旬”を発見することにある。樽の中の大豆と塩と麹は一年経たずに味噌になるが、三年経つとよりうまみがでるらしい。京都ではイヴォンヌレイナー「トリオA」上演と映像プログラムに大変刺激を受けた。デュッセルドルフで去年の韓国に続いてまたもや土方巽の仕事に関わっている。ポストモダンダンスも舞踏も、パフォーミングアーツの革命的なムーブメントは、その後マンネリを経て技術と形式を洗練させジャンル化(=モダンダンス化)した。帰国したらまずぬか床をかき混ぜて、池袋ではイケてる人たちとの対話に刺激されて新しいことを思いつきたい。</span></span></div>
<div id="UMS_TOOLTIP" style="background-color: transparent; background-position: initial initial; background-repeat: initial initial; cursor: pointer; left: -100000px; position: absolute; top: -100000px; z-index: 2147483647;">
</div>
Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-29194384939180240392016-08-16T21:52:00.002+09:002016-08-19T23:17:22.478+09:005月の仕事が終わってから一挙に気を抜いてしまったようで、油断していた。何となく普通じゃないなと思っていたら右上肢にも麻痺が出てきた。手の甲も少し感覚が鈍い。動作に難はないが、なんとなく皮膚感覚が鈍い。おそらく、長い間痛めたまま放置していた頚椎の異常から来る麻痺なのだと思う。神経内科に行くこと。毎日のメンテナンスを欠かさないこと。ストレッチをしながら、背骨に息を通すように色々なポーズを試した後、少し首の調子が良くなった。お灸も再開する。部屋にパソコンとiphoneを持ち込まないこと。朝早く起きること。<br />
<br />
数日前から家で怪談を披露しているせいだろうか。米朝が、怪談話はしくじりが増える、と言っていた。忘れ物が増えたり、物をなくしたり、ボーッとすることが多くなる。体の麻痺もそのせいかもしれない。<br />
<br />
中野の八幡神社に盆踊りを見に行った時、踊る人も、踊らない人も居て、子供達は各々走り回り、大人も普段の役職や肩書きを解かれて、浴衣を着ている人、普段着の人、分け隔てなく何物も排除されることのない祝祭の空間を心地よく感じていた。屋台では、子供達が祭りの日でなければ食べさせてもらえないような、串に刺さった食べ物や、色のついた食べ物が売っていて、おそらくその日は夜遅くまで起きていていいことになっているはずで、僕らもコンビニで買えば200円の缶ビールに500円出しても、まあいいか、なんて財布の紐だけではない、もっと芯から緩んでいる。盆に踊る踊りだから、盆踊りは死者の踊りとも言える。死者に扮する、死者と踊る。踊りの輪に、自らの体に死者を招き入れる。生者が賑やかす盆踊り大会にも、死は関係している。境界や制約の緩んだところに、外部から何物かが入ってくる余地が生まれる。死が、生きる人間にとっての他者ならば、他者の存在を想定していなくても、他者が入ってこられる余地が生まれると同時に、他者が存在し始めるという考え方もできる。何物も排除されない空間に招き入れられるのは生者だけではない、生者にとっての他者=死者も招き入れられるとするならば、おそらく、すべての祝祭は何らかの形で死に関係している。<br />
<br />
怪談話をしていると、しくじりが増える、隙が生まれる、というのも、怪談話が死に関係しているからかもしれない。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-84133507648793148972016-08-12T00:26:00.000+09:002016-08-13T18:52:23.322+09:00<span style="line-height: 16px;"><span style="font-family: inherit;">ほとんど眠れず。ホテルに設置してあるサウナで汗を出したら大分調子が良い。京都駅で</span></span><span style="font-family: inherit; line-height: 16px;">増田さんと待ち合わせて、バスで舞鶴へ向かう。公共交通機関の座席背もたれが首/頭部にしっくりきたことがないのだけれど、あれは、わざと納まりが悪くなるように設計されているとしか思えない。うつらうつらしている間に渋滞に巻き込まれ、二時間遅れて舞鶴に到着する。駅で砂連尾さんと待ち合わせて、タクシーでグレイス舞鶴へ。</span><br />
<span style="font-family: inherit; line-height: 16px;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;"> 砂連尾さんのストレッチワークショップ、ダンスワークショップ。臨床哲学者の西川勝さんのレクチャーを挟んでたっぷり四時間。久しぶりに幾つか簡単なヨガのポーズに挑戦したが、全くうまくいかない。体そのものが障害物と化してしまう。普段のストレッチがいかに雑かを思い知らされる。もう少し普段の運動に順番、体系を導入しよう。少し締めたい気分。</span><span style="font-family: inherit;">音の流れている場所を探す。スタジオをウロウロしながら、参加者それぞれが発見した音の流れている場所を辿っていく。参加者2人と入所者の岡田さんと、気持ちの悪い音(耳に聞こえる必要はない)を作り出す。合間合間に西川さんのレクチャーが挟まる。音、は耳で聞いているだけではない。耳、目、触感、想像。実際に体で感じていないにも関わらず、夢の中では感じることができる。擬音語。無音ではない静寂の擬音語、シーン。シーンという音を聞いているわけではない。岡田さんとのセッションにタイトルをつける。考える/思う、ではない感じたことを言葉にする。相手に伝える必要のない、自分自身にしっくりくる言葉。通貨としてやり取りできる言葉ではなく、“根のある言葉”。参加者それぞれにしつこく聞いていく、おそらく西川さんが答えを持っているわけではない。西川さんもよく分からない、だからこそ、そういう言葉に出会いたという欲求がしつこさの元になっているのだと思う。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">夜は豊平さんの哲学カフェ。“死者”について。盆の話を聞いていて発見があった。パフォーマンスの恐れ、やったことは消えてなくならないという感覚。星の光が地球に届いた時点で、我々は過去の光を見ているのと同様に、過去は遠く離れた場所で現在として存在している。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;"> “人間は死なないんだよ、消えて行く奴はいるけれど” - 荒川修作</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">とすれば、人間はなくならない。ただただ遠く離れていく。身振りも声もなくならずに、遠く離れていく。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">お好み焼き屋で飲食をしながら、施設長の淡路さん、西川さん、砂連尾さんからたくさんの話を聞く。今日来ていたTシャツはたまたま砂連尾さんと全く同じものだった。施設の空き部屋に泊めてもらう。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">小学校の教育実習生、夏休みにしか会えない親戚のお姉さん、修学旅行に同伴した旅行代理店の社員。特別美人というわけではないのだけれど、子供の頃に体験した(かもしれない)ときめきをフラッシュバックさせる雰囲気の女性が一人いて、目を合わせられない。成熟から程遠いと感じる。</span><br />
<br />
夜、流れ星を見る。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-51564803795615457012016-08-10T08:21:00.000+09:002016-08-11T08:21:52.607+09:00昼バスで京都へ向かう。予約時点で全く考えが及ばなかったのだが、お盆だ。高速道路に入ってすぐに渋滞に巻き込まれる。帰りが思いやられる。乗車時間が10時間程度で済んだのはまだ序の口かもしれない。ホテルにチェックインする。浴場とサウナが設置されていることを理由に選んだホテルは7月にオープンしたばかりで、合宿所や特老施設を思い起こさせる食事内容と、内装の作りを面白く感じた。hyslomのアトリエが近くにあったはず。増田さんと京都駅で待ち合わせて、高槻へ向かう。ジャワ舞踊家の佐久間さんとその奥さん。砂連尾さんと。11月の障害者施設でのダンスワークに向けたアドバイスをもらう。佐久間さんの体の動きに吸い寄せられる。“例えばこう、手を合わせるでしょう”、こちらに向けた手のひらに思わずこちらも手のひらを重ねそうになる。重ねそうになる前に、重ねてなるものか、と抵抗していることに気がつく、そして重ねそうだったことに気がつく。ビールを二杯飲んで、トイレに向かう途中で右足裏に違和感。ホテルに帰って靴を脱いで素足を触ってみると、右足側面に痺れがある。ネットで検索すると、どうやら腓骨神経麻痺と呼ばれるものと同じ症状だ。昼バスの長時間乗車がこたえたのかもしれない。1年前からとれない股関節の痛みと共に、諦めてお付き合いしなければいけない類の違和感なのか。少し様子を見て病院に行こう。同居人が増えたような気分。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-25619736726585840832016-08-07T02:52:00.000+09:002016-08-09T00:50:59.763+09:00数日前から会社を無断欠勤し、連絡不通になっている弟の様子を見るために、両親が秋田から上京してきた。勤務先の社員から電話で聞いたところによると、アパートまで行ってみるもドアに鍵がかかっており、電話をかけても部屋の中で呼び出し音が鳴っている気配もない。電気メーターも動いている様子はない。昨晩は最悪の事態を想定し、終電間際の電車でアパートまで様子を見に行った。鬱で引きこもっているようならば、あまり刺激するのはよくないだろうと、訪問したことも悟られないように、ドアの前で耳を澄ましてみるが物音一つない。電気メーターの動作を確認することはできなかったが、風呂場の換気扇が回っている音が聞こえるので、電気が止まっているわけではないようだった。郵便受けの新聞紙は、会社から田舎の両親に電話があった日の前日分から溜まっていた。夜眠れず。<br />
<br />
朝、両親と駅で待ち合わせる。母親は駅近で待機。父親とアパートに向かい、スペアキーでドアを開けて中に入ると、弟はいた。<br />
<br />
シャワーを浴びさせて、食事をしながら話を聞いていると、どうやら、寝坊してしまい、そのまま面倒臭くなってしまったとのことだった。SEの仕事は過酷だ。仕事はほとんど毎日、早朝から深夜まで。趣味の時間を作ることもできなければ、会社の同僚以外の人間と知り合う機会もない。人は孤独が続くと、人との関わりが面倒になる。関わりの中で生きているということが見えにくくなる。朝、目が覚めて時計を見ると出勤時間を過ぎている、電話の着信が数件、その時、詫びの電話を返す、急いで会社に向かう、ということができない。面倒臭いな。関係を修復するよりも、断ち切る方が楽だからだ。本人が断ち切ろうとしている関係の背後に、大勢の人間が動いているということを想像することができないのは、他者に接する機会を逸していることが原因になっているのではないか。しかしどうしたらいいのだろう。仕事以外の時間はないのだ。正直、馘になればいい、と思っていたが、10年も務めていると会社はなかなか辞めさせてくれない。明日から出勤するという。<br />
<br />
今年は盆に帰省することはできなかったので、思いがけず東京で家族四人がそろった。今月の占いに、家族間でドラマチックな出来事が起こるかもしれない、と書いてあったのはこのことを指していたのかもしれない。まあ、生きていて良かった。なにしろこの暑さだ。部屋の中でビーフシチューになっていたらどうしよう、マスク三人分買っていこうかな、来週の関西視察は取り消しだな、喪服っていくらだ、過労死だったら会社を訴えよう、この体験が作品になるかな、とか、様々な想像が。平野勝之「監督失格」のワンシーンがフラッシュバックしていた。昨晩、その場面を思い出しながら、数日分の新聞束が挟まったドアの郵便受けから部屋の中の匂いを嗅いで、異臭の有無を確認していた。今日、まだ弟の生死の確認が取れる前、父親が玄関のドアを開けて、弟の名前を呼びながら廊下を進んだ先にある部屋の扉を開けた時に、ベッドの上に投げ出された手足が目に飛び込んできたあの光景は、しばらく忘れられそうにない。<br />
<br />
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<br />Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-80435537060586366712016-07-16T04:49:00.000+09:002016-07-17T04:51:14.846+09:00<span style="color: #666666; font-family: inherit;">月末の企画に向けて準備。</span><br />
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">“出会いの対象は、所与ではなく、所与がそれによって与えられる当のものである。”</span><br />
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">「差異と反復」ジル・ドゥルーズ</span><br />
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">“受動的総合の至福”から抜け出ること。人は考えるのではなく、考えさせられる。動くのではなく、動かされる。人間が意志を持って物事を遂行しているというフィクションから抜け出て、思考を強制する暴力-シーニュと出会う。考えさせられ、動かされる可能性が呼び込まれることを願って、近所の公園で開催されている盆踊りを見に行く。</span><br />
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">池袋西口にゅー盆踊りmemo</span><br />
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">・“踊り”を前提にしない 発生すると考える なぜ“踊り”になるのか</span><br />
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">・劇場の、見る踊り、発生源を考える</span><br />
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">・同一の発生源から踊り以外の発生はありうるか</span><br />
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">◯にゅー盆踊りの発生</span><br />
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">あうるすぽっと(劇場)、コンドルズ(ダンスカンパニー)企画製作</span><br />
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">↓</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">’にゅ~盆踊り’は、圧倒的人気を博する男性だけのダンスカンパニー‘コンドルズ’主宰、</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">振付家・ダンサーの近藤良平さんが創作した‘にゅ~’なオリジナル盆踊り。</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">近藤良平さん・コンドルズならではのユニークな仕掛けも満載、今年で9年目を迎えます。</span></div>
<div style="min-height: 14px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">集い、踊ることは楽しい</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">だからその楽しさを使って池袋の街を盛りあげよう!</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">2008年夏、その想いを胸に、近藤さんとあうるすぽっとは‘にゅ~盆踊り’をスタートしました。</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">まずは劇場でワークショップと公演が一体となった企画を開催したのです。</span></div>
<div style="min-height: 14px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">「自分の住んでいる街を自慢したいよね~」</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">そう語ってくれた近藤さん、実は池袋に住んでいます。</span></div>
<div style="min-height: 14px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">このとしまを面白くしたい、</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">そして、みなさんと一緒にもっともっと街を元気にしたい。</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">そんな思いを込めて</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">2009年夏、劇場から池袋の街へと飛び出しました。</span></div>
<div style="min-height: 14px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">ユニークで活気あふれるこの盆踊りは毎年大盛況。</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">少しずつ街に浸透していきました。</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">~公式サイトより</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">ーーーーーーーーーー</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">新しい盆踊りではなく、盆踊り仕様の祭り</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">レジャー、非日常、ハレ(浴衣、屋台、etc)</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">↓</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">来場者は踊ることよりも(踊りのある)場所に集うことが目的となっているよう</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><span style="font-family: inherit;">(見かけた知的障害らしき女性。音頭、お囃子に合わせることなく独自のリズム、足踏み、手振り。</span><span style="font-family: inherit;">外見でリズムに合っていないからといってリズムを無視しているとは限らない。場所に集うことよりも一人で踊りに向き合うことが目的のように見えるが、お囃子や、音頭があるからこそこの場所を訪れたのかもしれないし、盆踊りの輪から離れているからといって一人で踊っているとも限らない。輪の外で踊っているとも限らない。)</span></span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">西口公園、ホームレスのいる風景が違って見える</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">(飲酒、地べたに座ることの正当化)</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">個、階級の消失 </span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">(ただし浴衣着衣によって可視化される階級)</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><span style="font-family: inherit;">にゅー盆踊りが一般(差異を抜き取られたイメージ)化した盆踊り仕様の祭りなら、</span><span style="font-family: inherit;">劇場で見る舞踊は、一般化した演劇-劇場仕様の踊りと言える</span></span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">にゅー盆踊りは、新しい盆踊りを創造するのではなく、盆踊りが開催されることによって人が集まる場を形成することを目的としているので、踊りが発生する根拠を問う必要がない</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">盆踊りとは、こういうもの、だから</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">※盆踊りの起源を調べること、ただし、現存する継続して開催されている盆踊りも、思いつき、見よう見まねを起源とするものがあるに違いないので、本質主義的にならないこと</span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">舞台上で見られる踊り(踊りを見ること)も、参加型の踊り(踊りに参加すること)も特殊形態として語るべきで、本来あるべき姿として何物も想定しない</span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="min-height: 18px;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">◯にゅー盆踊りの役割</span></div>
<span style="color: #666666; font-family: inherit;"><br /></span>
<div style="color: #232323;">
<span style="color: #666666; font-family: inherit;">盆踊りへの参加、コミュニティ形成、フェスティバル/トーキョーの宣伝、娯楽、募金活動(熊本、福島、文化(盆踊り、劇場、コンテンポラリーダンス、民謡、地域芸能)の普及</span></div>
Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-81516584742695501822016-07-12T19:39:00.000+09:002016-07-13T23:43:31.223+09:00あまりに面白くて続けて2度見てしまったフィンチャー「ドラゴンタトゥーの女」のリメイク元、スウェーデンで製作された「ミレニアム」3部作を見終えた。原作著者のスティーグラーセンが残した小説は第4部まで翻訳されているらしいので、続きは小説を読もうと思う。第4部は別の著者が執筆しているよう。日本語吹き替えに切り替えて、海外ドラマを見る気楽さで長尺のテレビドラマ版を見たが、いたるところに女性蔑視表現と、それに対する怒りが満載で、見ていてこちらも熱くなってくる。wikipediaによると、原作著者が15歳の時に女性が輪姦される現場に居合わせたが、何もせずに立ち去ってしまったことが、テーマの元になっていて、その被害者女性の名前が“リスベット”だったとか。フィンチャー版でルーニーマーラが演じていたリスベットを演じているのはリドリースコット「プロメテウス」の主演女優だった。明け方に見たのは「アタックザブロック」。貧困層が多く暮らすイギリスの団地に地球外生命体が襲来するという荒唐無稽な話だが、想像以上に面白かった。イギリスのEU離脱を導いた国民投票の背景も思い起こされた。おそらく、都市部で離脱に投票した国民の多くはこんな場所に住んでいる人たちなんじゃないだろうか。主演はスターウォーズ「フォースの覚醒」に出ていた人で、マリファナを買いにくる若者を演じていたのは、先日池袋シネリーブルで見たナショナルシアターライブ「夜中に犬に起こった奇妙な事件」で自閉症を好演していた役者だった。<br />
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B005UKP0X2&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00OAPJDRC&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00OAPMQHQ&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B0098RAS7G&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
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Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-87085328187080827062016-07-04T02:44:00.000+09:002016-07-05T03:33:15.279+09:00<div>
夜眠られず、深夜に見始めた映画、ジェームズ・デモナコ「パージ/アナーキー」が面白く、見終える頃には劇中で夜が明けるのに合わせて外も明るくなっていた。前作「パージ」に続いて、主人公が次から次へと現れる登場人物に足を引っ張られ、予定を狂わせられる物語に、ついつい苛々してしまうが、アナキストが現れるシーンは爽快で、思わずガッツポーズが出てしまう。現実世界で殺人の多くは突発的なアクシデントによって起こるのだろうが、はたして、法律によって“粛清の日”を制定することで、犯罪率が減ったりするんだろうか。厳罰が、犯罪の抑止に大きな効果を上げないのとおなじ理由で、“粛清の日”の効果もあまり期待できないように思うのだが。ちょうど三作目が全米公開される頃らしい。早く日本で見たい。</div>
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汗ばんだ素肌に扇風機の生ぬるい風をあてるよりも、服を着て皮膚刺激を抑えたほうが暑さをやり過ごすことができることに気がついた。それでも日中は部屋にいるだけで熱中症の恐れがあるくらいの季節になってきた。気持ちのいい夕立があり、涼しい風が部屋に入ってくる時間があって、ようやくまともな睡眠を得ることができた。暗くなってから起きて、5月から読み残していたユベルマン「ヒステリーの発明」下巻をようやく、片付けるように読んだ。新版に収録されたあとがきが個人的には大きな収穫で、フロイト「文化の中の居心地悪さ」から、昇華と症状/徴候という言葉を用いて芸術/文化の成り立ちを解説するくだりが興味深かった。</div>
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“「苦しみの源泉から発してくる脅威に対抗して我々が身を守るために用いるものはすべて、このおなじ文化にまさしく属している」にもかかわらず、文化はすこしも苦しみから守ってくれはしない、”</div>
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ここで述べられているペシミズムは文化の成り立ちを告白するよりも、むしろ、昇華を理想化することを退ける役割を持っていると思われる。抑圧の解消、気晴らしへと昇華することなく、居心地の悪さ=症状に留まることを、芸術/文化が持つ役割への謙虚さに引きつけて読んだ。</div>
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B01EFBMBL0&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=462208368X&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4622083698&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe></div>
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Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-20915742183907470912016-07-01T00:53:00.000+09:002016-07-02T01:09:46.169+09:00<span style="font-family: inherit;"><a data-topotext="[{"attributes":{"tombstoned":false,"uniqueId":2,"paragraphStyle":{},"font":{"name":".HiraKakuInterface-W3"}},"codePoints":[35441,38988,12398,12300]},{"attributes":{"tombstoned":false,"uniqueId":3,"paragraphStyle":{}},"codePoints":[70,65,75,69]},{"attributes":{"tombstoned":false,"uniqueId":2,"paragraphStyle":{},"font":{"name":".HiraKakuInterface-W3"}},"codePoints":[12301,12434,35211,12390,12365,12383,12290,12493,12479,12496,12524,21427,31105,12398,12521,12473,12488,21313,25968,20998,12399,12516,12521,12379,12289,12392,12356,12358,12363,28436,20986,12384,12429,12358,12369,12428,12393,12289,35211,12390,12356,12390,27671,25345,12385,12356,12356,29289,35486,12384,12387,12383,12290,20304,26449,27827,20869,12373,12435,65288,65291,22885,12373,12435,65289,12399,26032,22435,12373,12435,12392,32068,12435,12384,26178,12424,12426,24375,12356,20449,38972,47,20849,29359,38306,20418,12434,26862,36948,20063,12392,31689,12367,12371,12392,12364,20986,26469,12383,12435,12376,12419,12394,12356,12363,12290,12371,12428,12382,21512,20316,12384,12392,24605,12358,12290]}]" href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=5287707784527963838" style="line-height: 18px;"></a><span style="line-height: 18px;">話題の「FAKE」を見てきた。ネタバレ厳禁のラスト十数分はヤラせ、というか演出だろうけれど、見ていて気持ちの</span></span><span style="font-family: inherit; line-height: 18px;">いい物語だった。佐村河内さん(+奥さん)は新垣さんと組んだ時より強い信頼/共犯関係を森さんと築くことが出来たんじゃないか。これぞ合作だと思う。映画館のチケットカウンターに並んでいると前に立っていたのがマレビトの会・遠藤さんだった。遠藤さんはペドロコスタの映画を観るのだと言っていた。帰宅して、生実さんと月末の公演に向けてアイディア出し。思わぬ場所で思わぬ人に出会うのは良い運気の中にいるのだというジンクスを信じているので、今日思いついたことはきっと何か有意義な結果に結びつくに違いない。3年前に吾妻橋ダンスクロッシングで上演した怪談のようなものが出来ないだろうかと、島貫さんから相談されていたので、怪談を幾つか用意して生実さんに聞いてもらった。これでも時間は埋まるだろうが、何か自分なりのダンス論を語りに落とし込んで、パフォーマンスを生み出すことに挑戦する方が難易度は高いだろうけれど、有意義な気がする。野口三千三「原初生命体としての人間」を読み直すところから始めよう。語り得ないことを語ろうとする局面で分裂する言葉と体を人目に曝すようなこと。自我と無意識、羞恥、恐れと無謀、下品をチャンポンした筋肉/神経。</span><br />
<span style="font-family: inherit; line-height: 18px;"><br /></span>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4006030800&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
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Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-83372914609897259502016-06-29T20:31:00.002+09:002016-06-29T20:31:15.417+09:00土方巽、アルトーと、故人が残した仕事に関わる企画が続いたせいで、調べ物以外に読書をする時間を取ることが稀だった、ここ最近。切り替えができないまま、前のプロジェクトで働いた分を取り戻すように休んでしまい、仕事の時間を引き摺ったままダラダラ時間は過ごしていたけれど、じゃあ、今日からこれをしていいんだ、とか、別のことを考えていいんだ、考えなくてはならない、という気分が訪れないし、自分から何か事を始めようという気分も起きないので、もしかしたらこのまま時間が経ったのか経っていないのか分からないまま夏が終わって、次の仕事が近づいてきた頃にわたわた動き始めるか、不意の出費でお金に困るようになるまで、寝たり起きたりだけしているところだった。久々にダンサーの稽古らしい稽古をして、仕事に関係のないような本を読もうと思って、桜井さんがtwitterで呟いていて知った小説家、今村夏子さん「こちらあみ子」を読んで、心底感動した。インターネットで検索すると、僕と同い年の作家で、ここ数年はもう引退したと思われてしまうくらい、文章を発表していない人だということ、九州の同人誌に発表した新作が芥川賞にノミネートされている、ということを知った。DVDを見て、夜は企画書を書いて、来月末の公演のアイディアを出そうと思う。明日は請求書にハンコを押して郵送しよう。<br />
<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=nejipijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4480431829&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
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Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-87519605449892007532016-01-21T20:05:00.000+09:002016-07-02T01:12:32.912+09:00<span style="font-family: inherit;">岡田利規「GOD BLESS BASEBALL」チームはNYジャパンソサエイティでの公演を終え、バスでフィラデルフィアに移動した。この地で公演と同じくらい楽しみにしていたのがフィラデルフィア美術館に収蔵されているマルセルデュシャン“大ガラス”を見ることだ。フィラデルフィア美術館にデュシャンの“大ガラス”が展示されていることを認識したのは、サイトにアップされていた室伏鴻さんの日記を読んだからだ。2002年。今から14年前の日記だ。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">3/14 thu. </span><br />
<span style="font-family: inherit;">Painted Bride Art Center -初日。小屋入り前、タクシーを飛ばして、Phiradelphia Museumへ。デュシャンのコレクション。遺作の「沈黙」と「ノイズ」の絶妙の混ざり合い・・・幸せな気分で3回も覗いてた。「独身者の花嫁」のガラスは見事にヒビ割れていた!(これは今夜の自分の踊りに確実に共鳴。)</span><br />
<span style="font-family: inherit;">「Edge-Philadelphia」を4番目(トリ)で踊る。中間にArtist Exchangeの全員にゲスト3人加えた「Collective Improvisation」がある、間を盗んで上手から下手へ走り抜けると受けておりました。自分のソロは、匿名の喉、声の、ニホン語と英語のバランスが良かったと自己評価。しかし、無明の喉をついて出たのは、なぜか死んだ妹の「名」であった。「Just as the edge of Philadelphia !!」の声を背に、劇場にシャワーがないのでホテルへ直行、銀を落とす。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">http://www.jcdn.org/tipics/ko.htm</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">検索するとまだサイトが残っていた。ありがたい。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">これを読んだことがきっかけでフィラデルフィア美術館は死ぬまでに訪れたい場所の一つとして僕個人のリストに記すこととなった。アメリカ公演で見ることが出来なかった室伏さんの“共鳴”。フィラデルフィア美術館1階の最後の部屋には現代美術のルーツではなく、きっとダンスの秘密がある。映画「ロッキー」でスタローンが駆け上がった階段を室伏さんもはしゃいで駆け上がっただろうか。開館と同時に入場し、古文書を紐解くような興奮と、墓参りに行くような静けさを纏いながら、デュシャンのコーナーに辿り着くのが展示の最後になるように、 1階現代美術のコーナーを迂回して見て歩く。そして辿りついた“大ガラス”は、何というか、まさに“見事にヒビ割れていた!”。そして“遺作”のバカバカしさ。爽快だった。今年一番爽やかな気分で大笑いしてしまった。俺はこの爽快さを日本に持って帰ろう。そして横浜で笑っちゃうようなヒビに共鳴しようと思う。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">http://ko-murobushi.com/outside-2015/</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">フィラデルフィアではヨーゼフボイスの黒板もヒビ割れていたし、自動車の後部もヒビ割れていた。次に訪れたムター博物館では銃弾に撃ち抜かれた骨片が多数展示されていて、ここにもヒビが。館内は写真撮影できなかったが、他にも室伏さんがたくさんいた。石鹸化した死体-DEAD BODYが一体まるごと展示されていて、ショップではその死体を模した石鹸が売られていた。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">“人類は泥濘、石鹸、煙に変えられ“</span><br />
<span style="font-family: inherit;">タデウシュカントル 〜20世紀の終りを前にして-第十二回ミラノ講義</span><br />
<span style="font-family: inherit;">(工藤幸雄 訳)</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">http://blog.goo.ne.jp/mirojoan/e/7ba864115d0126bba230fdca480b7d2c</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">石鹸の人体も確実に共鳴。これもダンスの秘密に出会ったような気分にさせられた。他にアインシュタインの脳ミソなど。干物、生物、ごちゃ混ぜに展示されていて、これらも密やかに共鳴。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;"> ムター博物館の話をすると共演者のソンヒさんが激しく反応し、見に行きたがっていた。ソンヒさんに買い忘れた石鹸のお土産を頼もうと思う。</span>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-24306827431317023052015-03-25T19:09:00.000+09:002016-07-05T03:34:44.940+09:00<span style="background-color: white; color: #444444; font-family: inherit; line-height: 19px;">木村覚さんが企画しているBONUSの座談会で神村恵さん岩渕貞太さん鈴木ユキオさんとお会いした。なんだか死後の打ち上げっぽかった。天国で、昔コンテンポラリーダンスって盛り上がったよね、なんて打ち上げをしているような。だから昔話はしないように心がけていたが、やっぱり皆が2000年代の初めに何を考えていたのか、どんな未来を思い描いていたのか、それこそ座談会後の打ち上げで聞けばよかった。対話が生まれる前に、それぞれの紹介で時間切れになってしまったが、神村さん以外はほとんど話したことのないレアな面子で、それがおかしかった。皆、独自のダンスを探求している作家なので、行き当たりばったりミーハーに作品を作ってきた自分はつい引け目を感じてしまうが、15年一貫しているものが一つだけあった。それは、ある役割を担う人間がいて、それを見る観客がいる、この関係性。つまり演劇に関わってきたのだ。この関係性だけはこれまでも、そしてこれからも積極的に取り組んでいきたい要素だし、これさえあればあとは何とでもなるだろう、ぐらいの気分ですらある。人が人前に立ったら何とかなる。</span>Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-90459849755944334482015-01-12T03:52:00.001+09:002015-01-12T09:34:19.844+09:003、4日前から頭が張っていて何だろうと思っていた。正月明けから毎日youtubeにアップされている早起き名人会を聞いていて知ったのだが、落語家のほとんどが脳溢血で倒れている。鈴々舎馬風、古今亭志ん生、三遊亭円楽。そのことが頭にあったせいか塩分の高い食生活を続けたツケが回って高血圧の症状があらわれたのではないかと思った。母方は脳血管障害の家系だし、僕自身も子供の頃からひどい偏頭痛持ちで、激痛の前触れに視界が欠けることもしばしばある。土方巽もお猪口で醤油を飲んでいたらしい。舌が塩分を欲するように作られてしまっているのは土地特有のものなのだろうか。秋田。昨晩、インターネットで“高血圧”を調べると、入浴がいいと書いてあった。湯船にお湯をためて、入浴しながら韓国語の勉強をして、風呂から上がるとどうも体の様子がおかしい。動悸が特別激しくなっている訳ではないのに、とてつもなく不安な気分。ふとした拍子にぷっつり意識が途切れてそのまま死んでしまうのじゃないかと思ったのは、早起き名人会で仕入れた情報が刷り込まれているからなのか、体が感じている予兆なのかわからない。動きもゆっくりソロソロ呼吸をする。布団に入っても不調は治まらず、呼吸が苦しい。気を抜いたら頭の血管が切れてしまうのじゃないかという不安で寝付けない。iphoneのメモ帳に、両親に向けて死後の整理に関する幾つかを書き留め、まさか“死ぬかも”と言うわけにはいかないので、誰か、真っ先に思いついたのは小柳くんで、“明日死んでたらw〜”とLINEで言付けする。頭がおかしくなっているわけではない、ということ分かってもらえるように、言葉を選んで、極めて明るく。朝の4時ぐらいにようやく落ち着いてきたが、まだ本調子ではない。布団の中で、死ぬかも、とも、死にたくない、とも思ったし、まあ、そこそこ面白い人生だったな、と総括する冷静な頭もあった。もし生きていたら健康診断に行こう、そして遺書を書こう。生きているのはたまたま死なないでいるだけなのだ。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-88509715538275799242015-01-01T18:03:00.001+09:002016-06-29T20:05:26.583+09:00<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">明けましておめでとうございます。</span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">年末にこれまでの自分の仕事を振り返ると、それらはまるで地図を描く作業に似ていると思った。どの時間の流れを生きていて、どの場所に立っているのか。身の回りにあるもの、体に蓄えられたものを棚卸しして数える。そろそろ人生の半分、東京に住んでいることが原因になっているのかもしれない、自分なりの東京の地図を描く作業を継続したいと思い立ち、昨晩8時に要町を出発して、2015年に新作をつくることになっている横浜赤レンガ倉庫まで歩きながら街を見ることにした。</span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">都市を歩くのは言葉の中を泳いでいるようだった。ここには人間が作った名前を持っていないものは一つもない。名前のないものは都市にあるだろうか。</span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">人気のない公園、駐車場の街灯。閉店後のカフェ、キッチンから漏れる照明。自動販売機。神社の提灯。手に持った誘導灯。人が来るのを待っているように誰もいない場所に点いている明かりは、気持ちを落ち着かせる。</span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">多摩川にかけられた丸子橋を渡っている途中で突風に見舞われる。体を吹き飛ばしそうな強い風にのって祭囃子が聞こえてきた。橋を渡りきると急激に体力を消耗して疲れ果てていた。関所を抜けたような感覚。</span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">異なる神社の鐘をいくつも聞き。寺を中心に、鐘の音が届く距離で区切られるエリアとエリアの境界をいくつも超える。初詣の参拝客の流れを横切り、合流し、わかれ、また合流し、わかれ。山手通り、綱島街道、旧綱島街道、環状8号線。東急線、京浜東北線、湘南新宿ライン。マンホールからは下水の流れる音が聞こえる。支流が交わり大きな川の流れに注ぎ入り、また支流に分かれる。人も車も電車も、水の流れも、海に注ぎ入る。2015年になった瞬間目に飛び込んだのは、道路標識に書かれた漢字一文字“南”だった。南へ。川を下るように道路を歩いていくと海に出る。</span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">横浜市場を越え、みなとみらいへ繋がる橋の上からランドマークタワーと海にめがけて大津絵を絶唱する。誰もいない。朝4時過ぎに赤れんが倉庫に着く。オールナイトイベントを開催しているらしく、音楽に疎い僕が聞いてもイケていない感じのする四つ打ちが外まで漏れ聞こえている。</span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
<div style="color: rgba(0, 0, 0, 0.701961);">
<span style="font-family: inherit;">日が出る前に電車で帰宅。風呂に入って昼過ぎに起きると、ポルトのおせちとお屠蘇が。森さん、お疲れ様でした。大友良英さんのラジオを聴きながら。正月らしいテーブル。本年も宜しくお願い申し上げます。</span></div>
Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-59226991316067231152014-11-10T20:43:00.000+09:002014-11-10T20:43:23.850+09:0011/10ソウル→秋田→ソウル→釜山→東京。一ヶ月ぶりに帰ってきた。都市のストレスすら愛おしく感じられるくらい。ソウルでのことをまとめて書いておく。<br />
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10/12<br />
ナムジュンパイクアートセンターで、マジシャンのレクチャーパフォーマンス。テレビにも出演している有名なマジシャン。インチキなテクノロジーでマジックの種明かしをする。物質転送の箱が超ハイクオリティの3Dプリンタであるとか、もちろんフィクション。普通のマジックが見たいな、と思っていたら頭が痛くなってきた。NJPセンターに入った時からクリック音がずっと聞こえていたのでそのせいかも知れない。テレビモニターを利用したインスタレーションがメインの会場の中にいるので、その電磁波のせいかな。気分が悪いので外をウロウロする。打ち上げは近所の豆腐屋。ボムのディレクターの李さんが感想を求めてくる。自信がある様子。僕はほとんど見ずに外に出てしまったので申し訳ない。打ち上げの席で向かいに座っていたのが美術作家のジョンヨンドゥさんで、びっくりする。これまで様々な展覧会で作品を見ている大好きな作家。日本語も少し話せるらしく、僕らと入れ違いで日本に滞在して水戸で展示の準備をするのだそう。楽しみだ。<br />
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10/13<br />
たまたまソウルに滞在していた俳優の宮崎晋太朗さんと合流し、タッカルビのレストランで夕食。sidanceのプログラムで、campoというベルギーから来た二人組のパフォーマンスを見る。今年のフェスティバルボムにも参加していたユニットで、塚原くん、三ヶ尻くんが教えてくれた。ボムとは違う作品で、何というか、下品な身体表現サークル。全裸になってお互いのペニスを捻ってコヨリ状にしたり、唾を掛け合ったり。下品は嫌い。下半身を露出しても品が欲しい。下品の品格。面白かったところは、一人が床に寝そべってもう一人がその上に乗って歩く場面。上に乗っている人間が下の人間を踏みつけている、そう思って見ていると、時々下の人間が体を揺すったり、進む方角を変えたりするので、上に乗っている人間がバランスを崩して倒れそうになってまう、その時に見える力関係の逆転。地震ー地面と人間のヒエラルキーを連想してしまう。ただし最後まで話しっぱなしの方と、無言なもう一方のパフォーマーの力関係が完全に逆転して見える場面がなかったのは残念。観客は大喜びで、ジエに、ソウルの観客はいいね、というと、海外カンパニーが来た時だけだという。国内のアーティストには冷たく、厳しいのだそう。コさんも同じことを言う。このねじれ具合が韓国。ベルギーから来たシンタと、コさん、ウーヨン、宮崎さんと、二年前に行ったのと同じマッコリバーへ。釜山で会ったアジトのメンバーも合流する。シンタが香港デモやオキュパイの方法について意見を求めるたびに、俺シンポジウムに来たんじゃなくて飲みに来たんだけれど、とかわすのが可笑しい。二件目で素人の乱・松本哉さんと合流。初対面だったがもちろん知っている。井手くんが共通の知り合いで、あのキチガイ、というので同意。三軒目でカムジャタンをご馳走してもらい帰宅。<br />
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10/15<br />
友人のジスンさんにチョングッチャンのうまい店を教えてもらう。ジエと行ってみたら貸切。店にいたのは、なんと映画監督キムギドクの一団だった。<br />
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10/18<br />
ソウルアートセンターでkncdcのプログラム。Lee Min Kyoungというリヨンで活動している韓国人アーティストの作品。The Rite of Spring。古今東西の様々な春の祭典の振り付けを、本人ともう一人の男性ダンサーと交互に再現しながら、各振り付けについて、舞台外から解説者が説明する。レクチャーパフォーマンスだと思って期待しないで見ていたら、これが予想以上に面白かった。ニジンスキー(ホドソン×アーチャー)、イヴォンヌレイナー、田中ミン、グザヴィエルロア、ピナバウシュ、etc、おそらくほとんどは映像をスコアにして振り付けを起こしたのだろう、見たことのある振付が展開されるが、その身振りはダンスというよりダンスのマイム、活き活きとしたものがこちらに何も伝わってこない。ところが、二人とも組み合わせを変えて延々と続けるので、素面では居られなくなってくる。体力を消耗しながらひたすら動き続けているうちに、最初はただのプレゼンテーションだったはずのものが、観客の視線に対峙してどう時間を埋めるのか、どう存在するのかを問われてしまう真剣な局面に突入してしまった様子。こんなはずではなかったのに、、、。アーカイブの再利用でパフォーマンスを作ろうとしたコンテンポラリーアーティストが、亡霊に振付られて踊らされているように見えてくる(ミンさんも、レイナーも、グザヴィエもまだ存命だが)。そこに解説者の声と、初演時に客席から飛んできたという野次を元にしたテキスト、“歯が痛いのか?歯医者を呼べ!”、の声が重なってくる。もうこれはプロレス!終演後もストラヴィンスキーの曲が耳から離れない。アンエスンに、超よかった!と伝え、ジエとご飯へ。会場では鈴木優理子ちゃんやジエともコラボしているファンスヒョンや、前回の福岡釜山プロジェクトに参加していたダンサーのヨンスンとも会った。<br />
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10/20<br />
ソウルアートセンターでダンスアーカイブの展示。コンオクチンのビデオをフルで見られて満足。舞踊というより歌謡ショー。病身舞はそもそものフォーマットからして舞踏とは別物なのだろう。いくつか見た中でも舞踊は洗練されているのに、他の芸能になるとヘンテコで野暮ったいものがたくさんある。魅力的。アンエスンの30年前のパフォーマンスがビデオで流れていて、若い頃の彼女のインタビューを聞くことが出来たジエは興奮していた。映像アーカイブは公開されていて、開架に並んであるDVDを勝手に持ってきて、備え付けのモニターで見ることができる。次回はここに通おう。見たいものがたくさんあった。映像資料室の入り口に面した廊下の壁に書かれていた英語のテキストはティムエッチェルスの作品だったそうだが、気がつかず、しっかり見て来なかった。図書室ではmp3プレイヤーを聞きながら、机に並べられたダンススコアを見るインスタレーションがあった。アイディアはいいがイマイチ。他にアンヌテレサドゥケースマイケルのレクチャー映像など。ハングルが読めないのでわからないが、キュレーションの意図がよくわからない展示だった。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-51530598756962006132014-08-22T01:22:00.000+09:002014-08-23T01:23:48.978+09:008/2210日間ほど帰省していた。特に何をするでもなく、本を読んだり、映画を見たりして過ごした。来月、アサヒアートスクエアでこれまでの10年、これからの10年、というテーマで話す。10年間の仕事を確認したら、なんというか、ダラダラ続けてきてしまった、という感想しかない。2004年はちょうど劇団を退団した年だ。タイトルが欲しい〜、コンペで賞を取ることが活動の突破口であり、モチベーションだった。先月、その頃目標にしていたトヨタアワードに出場出来たのは、終わってみるとしみじみ感慨深い。ファイナリストに残ったのは初めてだったが、出演者で3回参加している。3回は言ってみれば、最多出場で、他にチェルフィッチュの太一くん、ほうほう堂の福留さん、大学の先輩で白井さん。だから記念のような気持ちで、ファイナリストでなくても3回は出たいな、と思っていた。他人の作品でも良かったが、まさか最後まで残ってしまった。一次審査に送った嫌がらせの怪談は、その内容が面白がられたのではなくて、横浜で上演した作品の再演を見越して、橋本さんが推薦して残したのだそう。受賞した川村さんの作品から漂うヤマっけが爽やかだった。これはとるな、と思った通りだった。塚原くんはコンペのルールを変えるようなトンチを持ってくるのかと思っていたら、いつものゴンゾだった。僕は今回、一生懸命練習する感じのダンスだったので、そのプロセスがバカバカしく感じられるような、無意味に感じられるような、そういうトンチをビクビクしながら楽しみにしていた。終わった後、毎年恒例の桜井さんとの残念会。桜井さんの顔を見ていたら、やっぱり、トヨタアワード、欲しかったな。もう応募しないけれど。これからの10年、、、。考えただけで怖いし、またダラダラ10年過ぎて歳を取っていくのかと考えると死にたくなる。実家で最後の夜に見た夢が良かった。梅田くんのお見舞いに駆けつけた飴屋さんが、ビル一個分くらいある横長の巨大パネルを振り回していて、多分自分で作ったんだろう、そこに貼り付けてある段ボール製のヒト型人形が地面にボロボロ落ちていた。人形は実際の人間とほとんど同じサイズだった。飴屋さんはあのボソボソ喋る声で、な、お、る、と、い、い、な、なんてハミングするように呟いていて、その後ろからカメラを持った渡邉さんが付いて歩いていた。帰京してすぐ、資生堂ギャラリーと背守り展を見に行った。資生堂ギャラリーは良かった。アイディアがあって、それを実現出来るスキルがあるっていうのは、もしかしたらちょっと退屈なことかもしれない。僕はスキルがないので、そのまっすぐな道を歩くようなプロセスに憧れる。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-63987661611643323242014-05-25T06:20:00.000+09:002014-05-26T06:31:06.683+09:005/25 釜山に着いた。明日からダンサーが参加するまでの一週間、リハーサル室を抑えたので1人稽古。みんなが困らないようにしっかり準備をする。前回はソウルも含めて、福岡での公演、リサーチを除いても一ヶ月半は滞在していた。食べ物は美味いし、人は陽気で親しいし、滞在を満喫しているつもりでいたら、最後の一週間くらいで、人との距離が近いことや、街の匂いが気になり始めた。韓国料理が食べられなくなってしまい、毎日イタリアンカフェでパスタを食べていた。今日も空港に着いた途端に、あの匂いがしてくるんじゃないかとビクビクしながら飛行機を降りた。すぐにニンニクの匂いがしてドキッとしたが、体は何ともなかった。トタトガのメンバーと会い、ご飯を食べた後でレジデンスでニラチヂミを作ってもらい、ジョンミョンさんが持ってきたコーヒーソジュを飲んだら寝てしまう。ヒジンさんとヘヨンさんの息子ユージンは2歳なのにインディヴィデュアルな振る舞いの持ち主。僕のことを覚えていてよく遊んでもらった。夕方四時ごろに寝て、起きたら朝の六時だった。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-25180193620623377592014-05-21T23:59:00.000+09:002014-05-26T14:26:05.177+09:005/21<div>
<span style="font-family: inherit;">昨日は二年ぶりに井手くんに会う。「モチ代」の韓国公演以来。腰を悪くしてしばらく寝込んでいたらしい。バンドもやめて休養中なのかと思っていたら、今日は雨の中デモの申請に行った。井手くんと会うまで時間を潰すつもりで、神村さんちにお茶を飲みに行く。神村さんとは一年半ぶりに会う。高嶋さんも来て、神村さんちで井手くんと飲む。三人とも近々引っ越すらしい。夜遅くまで飲んで泊まる。天国の打ち上げのよう。久々に井手くんと神村さんに会った時は、死ぬ前にお別れの挨拶をしに来たような気分だった。池袋でKENTAROくんのダンスを見る。退屈な時間もしっかり面白かった。もう一回見に行ってもいいくらい。帰りのエスカレーターをさっき見たものを反芻しながらニヤニヤしながら登っていると、反対側の下りエスカレーターをトヨタアワード事務局の平岡さんが降りて来て、手をふる。</span></div>
Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-49367458676880427812014-04-30T18:58:00.000+09:002014-05-13T19:13:11.692+09:004/30釜山インタビュー最終日。チョウ、という新しく開園した動物園前の公園に、炊き出しの施設があり、独居老人や野宿者に無料で食事が配給されている。配給前に、アポを取っていたオモニたちにインタビューをするつもりだったが断られてしまったらしい。集まっていた中から80代の男性にインタビューをする。日本についてと言った途端に、戦時中自分たちがどれだけひどい目にあったのか、という話でヒートアップする。占領時代に関して、多くの韓国人が知識として知っているだけでもかなり熱くなるが、彼の話は自身の体験談だった。略奪されたり、暴力を振るわれたり。もしかしたら、この給食所に集まっている老人のほとんどが体験していることなのかも知れない。場所を移動して公園内で、ハルモニ三人がベンチに並んで休憩しているのを見つけてインタビューを申し込むと快諾してくれる。真ん中のハルモニは101歳だそう(日本では100歳)。両脇も80-90代に見えるが皆本当に元気で、ベンチの足元にはソジュの瓶と紙コップが置いてあった。日本については何にも思ってないよー、といって自作の韓国語の歌と、日本の知ってる歌も二曲披露してくれた。さっきの男性とは対照的なインタビューだったのが面白い。次はプサンジンに移動して大学キャンパス内でインタビューをする。ここは女子大で、秘書課、と呼ばれる、アテンダントやホテルマンを要請する学科が有名でほとんどが髪を後ろでお団子にして制服を着ている。校舎を覗くと飛行機の内部と同じ設計の実習室があったり。秘書課の学生はプロポーションも入学の基準になるらしく、確かに皆綺麗でヒョンジョンはずーっとニヤけていた。笑うな、そのエロチックなスマイルをやめろ、とか言いながら僕もニヤニヤしてしまう。一人、日本に対してあからさまな悪口でインタビューに答える学生がいて、イルドゥの後に僕が話を聞こうと思って出て行くと、まさか日本人がいたとは気がつかなかったようで、僕を見るなり困った声をあげて、済まなそうな顔をしたのが本当に可愛かった。学内のカフェテリアでコーヒーを飲みながら、通訳の李さんと、さっきの学生さんは可愛かったねー、と意気投合する。李さんは40代の女性通訳者で、Jeeaeの公演でついてくれた通訳さんよりも相当できる。福岡の文さんと同じくらい。次に西面の中学校に移動する。ここも女子校で、このセレクションはなんだ、ジョンミョンさんの趣味か、と聞くと、いや女性の方が柔軟な意見を聞かせてくれると思ったから、と返ってくる。本当か?演劇部の女の子たちにインタビューをする。教室の前で待ちながら、李さんに舞踏のことを説明したりして時間を潰す。入口の窓を覗くと、ぷっくりした子が頭にネクタイを巻いて酔っ払いの役をやっているのが見えて笑った。女子中学生相手にインタビューをしたが、ここでも当然のように歴史問題や独島に関する話題が出てくる。子供だけに疑って考えるようなこともなく日本は悪い国だと思っているようで、メディアの情報は大きな影響力を持っていると感じる。私は絶対日本を許さないとか、親類から聞いた、赤人、という北朝鮮に対する蔑称を日本人に対して使っていたりもする。無邪気に毒づいて盛り上がっていく気持ちはよくわかるし、子供だからしょうがないが、暴力にたいしては自覚的であって欲しいと思い、インタビューの後でワザと彼女たちに聞こえるような声で通訳さんに、赤人ってなんですか?、と何度も尋ねると、困ったような顔をして謝りに来た。自分に関係のない人間だと思っているから、いくらでも酷い言葉を投げることができる。ヘイトスピーチを見ていても同じことを感じる。彼ら彼女たちは自分の友人や親類を同じ言葉で罵ることが出来るだろうか。最後に廊下へ移動してインタビューした女の子は親戚に日本人がいるらしく、答える内容も全然違っていた。さっきの生徒たちの意見は恥ずかしい、とも言っていた。通訳の李さんと分かれて、最後はヒップホップの教室で子供達にインタビューをする。参鶏湯を食べて、ジェィフィと合流。僕はベランダでお灸をしたり、ウロウロしたり、適当に過ごす。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-16159166145741072332014-04-29T19:43:00.000+09:002014-05-13T15:04:03.662+09:004/29今日からインタビュアーはイルドゥに替わる。僕はだいぶ気が楽だ。通訳さんを通して内容を聞いて、最後に聞きたいことがあれば質問するという構成。40階段前で旅行会社を経営しているという男性と、コムタン店のオモニ、近場の雑貨屋で20-30代の店員と社長、etc。イルドゥもプロデューサーのジョンミョンさんの活動圏内なので簡単に人がつかまる。コムタン店のハルモニからは歴史問題に関する直接的な内容が飛び出してくるし、通りかかった店主はボソッと、対馬をもってこい、なんて吐き捨てていなくなったり、日本に対して多くの韓国人があまりいい印象を持っていない。それでも面白いのは、日本人は親切だとか、礼儀正しいとか、ここに来てくれるお客さんとも友人で日本に旅行した時に会って、お土産を交換するとか、他のインタビューでも日本人の人柄に対しては好印象を持っている韓国人がほとんどだったこと。日本人の方が国と国民のパーソナリティを短絡的に結びつける傾向があるかも知れない。日本でインタビューして印象に残っていた答えに、私たちは韓国の文化は大好きで仲良くしたいと思っているけれど、韓国人は日本人のことを嫌っているかも知れない、というものがあった。今日思いついて新しく加えた質問は、こういうインタビューを日本でもやって来たが、日本人は韓国人をどう思っていると思う?、だった。そうして韓国人から返ってきた答えのほとんどは、日本人は私たちのことを嫌っているだろう、とか、見下しているだろう、というものだった。こういう答えを予想して質問を考えたのだが、それは、このやりとりがまるで、お互いに想う意思を伝えることのできない恋人のようだと思ったからだった。日本と韓国は兄弟のようでもあるし、恋人のようでもある。僕はいつも文化的にはお姉さんという印象がある。その後アミドンという、昔日本人墓地だった街で一人のハルモニにインタビュー。今でも墓石や土台が残っていて、家や塀の一部になっている。今日のインタビューに参加した美術家のマンヨンさんはこの地域のアートプロジェクトに関わっていたらしく詳しく知っている。松島へ移動して、女学校でアポをとっている生徒が返ってくるまで待機する。ここはカトリック系の学校と、少し離れたところに宿舎があり、生徒の全員が生まれた時から親の顔を一度も見たことがないのだそう。孤児院のイメージとは全然違う近代的な建物だ。宿舎には男子トイレがないので、女子トイレを使わせてもらう。クリスチャンのジョンミョンさんがアポを取ってくれて、出演者もここから探すことになっている。シスターも交えて中学生四人に簡単な自己紹介をする。できれば四人全員に出演して欲しいと伝えると、シスターから、ダンサーを目指している高校生がいるから、その子も参加させて欲しい、と言われ、是非、と応える。通訳さんを通して作品の話や、日本のことを話すが、理解できない日本語を聞いている時間が彼女たちにはしんどかったかも知れない。一人の生徒が明らかにイライラし始める。これはいい経験になった。話せるようになる時間はないが、リハが始まるまでに少し話せるようなる必要がある。韓国語のフレーズを幾つか仕込もう。彼女たちにもインタビューをする。やはり歴史問題と、独島の話が出てくる。あまりにもメディアの報道そのままなので、僕は少しイライラして、そのニュースを自分で調べたことはあるか、これから調べようと思っているか、と聞いてみる。歴史問題に関して、僕は日本人であることを引き受ける必要があるし、そのつもりでいくらでも話を聞く覚悟がある。ただ領土問題に関しては、竹島、独島、名前はどちらでもいいが、あの島は日本領で不法に占拠しているのは韓国だと認識している。彼女たちと議論できるようになるだろうか。分かり合えなくても、違う、という前提で関係を持つことは出来るだろうか。インタビューが終わると、遊んでいた生徒が集まってきて、踊りを見せて欲しい、と言われたので披露する。ちょっといいところを見せようという気持ちがあって、まだまだだなー、と思う。もっと視線に負けるところから始めたい、リハーサルなしで。帰りのタクシーではイルドゥが不機嫌で、今日のインタビューが何の役に立つのかわからない、とか、ぶっきらぼうな応え方は釜山の気質だ、とか。これは日韓の話なのか、それとも釜山と福岡の話なのか、とか。いつものカフェに戻って撮影チームも交えて作戦会議。福岡も初日はよくなかった。僕はインタビュイーからどんな答えを聞きたいという期待はないし、今はまだわからないが、集まって見たら地図のようなものが見えるだろうと思う、とイルドゥに伝える。ほとんどジウンさんと僕がやりとりをしていてイルドゥは黙っていた。質問がよくないからではないか、ということになり、僕から提案したのは、教えてもらうという姿勢でインタビューするのはどうか、ということ。歴史を何も知らない日本人の若者を演じるとか、日本で小学生から集めた韓国への質問です、という前ふりからインタビューするとか。飲みの席で試しにカマをかけて、実は僕には六歳の息子がいて、彼が僕に聞くんだよ、韓国と北朝鮮はどうして同じ言葉を話すのに戦争をしているのって、そうやって聞いたら韓国チームが難しい顔をして考え始め、いつも適当なことしか言わないイルドゥも真面目に話し始めた。頃合いを見て、これは使えるんじゃないか、と種明かしをするとみんな呆れていて、次にイルドゥに、韓国で金持ちになるにはどうしたらいい、と聞いたら即、体を売れ、と返される。イルドゥは不機嫌。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-38537199300984238292014-04-28T13:11:00.000+09:002014-05-10T14:43:09.424+09:004/28ホテルをチェックアウトし、財団にパソコンを返しに行く。地下鉄でホテルのロビーに書類を忘れて来たことに気がついて、電話して投函をお願いする。財団の担当者に挨拶をして空港へ向かう。地下鉄が到着した駅は国内線のターミナルで、国際線はここからバスに乗って移動しなければならないということを忘れていて、時間いっぱい。ギリギリでチェックインを済ませて搭乗する。福岡から40分。悪天候でだいぶ揺れる。釜山に着くと雨が降っている。タクシーに乗ろうかと思ったがやめて、何となくこっちだろう、ぐらいの感覚であたりをつけて電車に乗ると見慣れた駅に到着する。雨の中を、これも勘で歩いていくと、見たことのある景色が現れて、目の前のカフェを覗くと韓国チームが勢ぞろいして僕を待っている。待ち合わせ場所も指定されず、街の名前を伝えられただけで、こちらも、わかった、といって全然わかっていなかったが、わかっている。ここに来てようやくwifiが使える。iphoneは完全に壊れているわけではないが、なぜかwifiの電波を受け付けなくなっている。再起動してもネットワーク設定をリセットしても回復しない。福岡のメンバーに加えて、通訳の李さん、LIGディレクターのウーさん。福岡からのお土産を渡してから港の方に移動して、ムーダンの取材。向かったのは海に面した青い屋根の祠で、入ってみるとここはムーダンのいる場所ではなく、地元の龍神を祀る社だった。中を見せて欲しいと頼むが、中にいたハルモニたちにバチが当たると言われて断られる。こういう場所が普通に残っていることが嬉しいし、断られたこともありがたかった。急遽アポなしで近場のムーダンに取材を申し込む。見料をプロデューサーから渡されるがバカ高い金額。後で聞いたら、撮影が入るといった途端に値段を吊り上げられて交渉した金額なのだそう。初めてのムーダンは緊張したが、全然神秘的な雰囲気はなく、目の前に座っているのはただのお婆ちゃんだった。硬貨を投げて表裏を見ながら占うが、通訳してもらって答えを聞く限りでも結構適当な感じで、撮影隊もイライラして横からも質問が入る。ただ、福岡でも聞いた答えで、韓国人と付き合って韓国に住むかも知れない、というのはワクワクしたし、まあ、面白かった。カフェに戻って休憩。何故かウーさんが僕に、友人のコさんと付き合えとしつこく言い始め、終いには本人に電話して話をする羽目に。冗談にしても少し気まずい空気。ウーさんはクンヌナ(大きいお姉さん)、コさんはチャグンヌナ(小さいお姉さん)と呼ぶようにと。次は撮影隊の提案で、カフェの店員にインタビューをする。ベクくんという日本への留学経験もある男の子で、僕からの質問は日本語で、ベクくんの答えは通訳の李さんを通して聞く。ベクくんは梅田くんのライブに出演していそうな雰囲気の子で、早口で時々どもるし、人の目を見て話さない姿が可愛い。今日のインタビューはこれで終わり。僕はボンミルのLIGに顔を出してジェィフィにお土産を渡して、借りていたお金を返す。二人でcafe E chiboで食事。前回の公演の話、セウォル号の事故、韓国と日本のことなど色々話す。僕がワインをボトル一本時間をかけてゆっくり飲む間、ジェィフィは来週からのロンドン出張に関する資料を読んでいた。カフェのスタッフにプレゼントした糸島産柚子胡椒は韓国人でも驚くような辛さだったようで、ワーワー騒いでいた。ジェィフィの車でレジデンススペースに移動して、音楽で参加する地元アーティスト、キムイルドゥと顔合わせ。完全にこちらが年下だと思って舐めてかかって来るので酔っ払ってアーティストぶって返した。<br />
<br />
キムイルドゥ 噂は聞いているよ<br />
ネジ どんな?<br />
K お前がゲイだって。<br />
N そうなんだよ、お前みたいなのがタイプだ(相手のちんこを触る)<br />
K で、俺は何をすれば?<br />
N 明日からのインタビューを下敷きにして詩を書いたり、歌をつくったり。<br />
K それだけ?<br />
N それだけ。<br />
K 俺の音楽は馬鹿にはわからないよ。みんな馬鹿だから俺の音楽はわからない。<br />
N へーそうなんだ。<br />
K お前のダンスはどんなダンスだ。<br />
N 僕の踊りも馬鹿にはわからないよ。<br />
K 踊ってみろ。<br />
N さっきからずーっと踊ってるんだけれどわかんなかったの?<br />
K ゲラゲラ<br />
N ゲラゲラ<br />
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俺のことはヒョンニム(お兄さま)と呼べ、と言われて、OKヒョン(兄貴)、と返したり、アーティストぶって散々牽制していたのが、生まれ年を言った途端にあっという間に蹴りがついた。イルドゥは僕を10歳ぐらい年下だと思っていたみたいだが、二つしか違わなかった。キムイルドゥと呼んでくれと言われてアーティストごっこ終わり。僕はごっこだけれど向こうはピュアだからな、めんどくさいな。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-90747633448113465572014-04-27T13:02:00.000+09:002014-05-10T13:10:39.615+09:004/27遅く起きて、ヒョンジョンと一蘭へ。ゴールデンウィークのせいなのか、地下レストラン街の店の多くが閉まっている。初めての一蘭。少し並んで入ったが結構うまい。韓国にしばらくいて、毎日濃い味のスープを飲んでいたからかもしれない、東京にいると毎日でも食べたいラーメンを食べたい気分が起こらない。ヒョンジョンはスターバックスで仕事。僕は本屋をウロウロして、新書を一冊買ってからホテルのロビーで昨日までのインタビューをまとめる。昼過ぎに韓国チームを送り出し、どうせ明日会うのだが。部屋で映画を流しながら、財団から借りてきたパソコンで作業をする。エリジウムとウォンカーワイのカンフー映画。駅の名店街で土産を買って、荷物と一緒にダンボールに詰めて東京に送る。パッと目についたモツ鍋店に入るが、店員のヤル気のない雰囲気にダメージを受けて、落ち込んでしまう。部屋に戻って作業の続きをする。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-42043729608486762232014-04-26T11:06:00.000+09:002014-05-09T14:05:30.295+09:004/26天神駅で今日インタビューする学生と待ち合わせ。女の子ともう一人、ジャージ姿に坊主頭、小脇にセカンドバックを抱えて薄い色の入ったサングラスをかけて、堅気には見えないガタイのいい男性がついて来た。聞けば今日の学生を紹介してくれたのはこの男性で、通訳を務める文さんの旦那さんとのこと。大学の先生で、何を教えているんですか、と聞けば、憲法、と返ってきたので思わず吹き出してしまった。拳法じゃないよね。警固神社の前で学生のインタビューを撮影する。しおりさん。釜山に韓国人の彼氏がいるらしい。僕もインタビュアーという振付が板についてきた。インタビューに応える様子が固かったので、タイミングを見計らって、釜山の彼氏に伝えたいことは?なんて聞いて、照れ臭そうな仕草を引き出して緩めた後で、また真面目な質問をしたり。憲法の先生も最初は断っていたが、しおりさんのインタビューで勢いがついていたので、その流れで隣の公園にカメラをセッティングしてしまう。神社を離れる時、神前式の新郎新婦が鳥居をくぐろうとしているところだった。公園で先生のインタビュー。韓国と日本は兄弟みたいなものなので、時々喧嘩したり仲良くしたりしながら関係を持てばいい、という意見が新鮮だった。そんな先生も、最後に文さんに伝えたいことがあれば、と聞くと、家事をもう少し、なんて答えが返ってきた。九州男児、と呼ばれる気質は朝鮮半島の父権社会からの影響があるのかもしれない。デジクッパと豚骨ラーメン。明太子もそうだし。他にも似ているものはたくさんあるだろう。プロデューサーのジョンミョンさんが安くてうまい料亭に連れて行ってくれる。安いといっても千数百円のランチを十数人分全て支払ってくれる。僕も韓国チームと一緒にいて、食事代は払ったことがない。どうやってお返ししようか。食事後は天神のスターバックスで休憩。突然見た顔が現れ、誰かと思ったらドタトガのヒジンさんだった。徒歩で占いの館に移動し、インタビューというか取材。初めての占い。ここでは二人に占ってもらう。店内には証明写真機のようなブースが幾つかあり、若い女の子たちでそこそこ賑わっている。ゲーセンみたい。僕を占うのは、取材を申し込んだ時に写真で見た限りではお婆さんだったので、細木数子みたいなのだったらどうしようと緊張しながらブースの中に入ると、フワっとした雰囲気の若い女性で安心した。あの写真は客寄せだったよう。取材だという意識があるので、作品に関することと、占いといえば、ということで恋愛や仕事、個人的な将来の話などを聞く。内容は通訳さんと撮影チームにには筒抜けだが気にしない。タロットを大雑把に混ぜ合わせて、何でも聞いてください、と覗き込んでくる姿に自信が感じられた。偉そうな態度はないし腰も低くて、全く圧迫を感じないが、その雰囲気の底に確かな自信がある。自信というか、答えるのは自分ではなく、あくまで占いの結果を伝えるだけのメディウムなので自信も何もない、ということなのかも知れない。こちらも自分が知りたいという欲求よりも、相手から如何に話を引き出すかを主眼において、インタビュイーに対する振付としてインタビュアーを実践する。メモを取ったり、笑顔をつくったり、頷いたり、いちいち、先生、と呼んだり。相手に対する振付として行う。そうすると予定していた倍以上の時間を越えて占ってくれたし、占いだけではなくインタビューにも応えてくれた。隣のブースに移動して二人目の占い師。タロットと四柱推命を使う30ー40代の女性。こちらも振付がうまく作用して倍以上の時間を使ってくれてインタビューにも応えてくれる。占い、始めてきたけれど面白い。特に最初の人はまた会いに来てもいいくらい。公園に戻って、時間のありそうな人を見つけて片っ端から声をかける突撃インタビュー。ヤンキーや、サラリーマなど、普段接することの少ないような人たちを見つけて声をかけて行く。嫌すぎて半ギレでやっていたが、やれば出来るもんだ。撮影クルーには、セッティングはすばやく、相手を用意した背景に呼び出すのはナシ、こちらから行くこと、を伝え、ポンポンポンポン数をこなして行く。疲労困憊。ディレクターのジウンさんからは、今まで色んなインタビュアーと仕事をして来たが、一番うまい、とお世辞を言われる。振付家だからね。勢いで屋台のサラリーマンにもインタビューして回ろう、とうことになり、現場に向かう途中、天神駅のみずほ銀行前に手相見のお婆ちゃんが座ってウトウトしていて、聞けば、天神の母、と呼ばれる有名な占い師らしい。面白そうなので自腹で個人的なことを聞く。一応撮影はしているが気にしない。充分な映像が撮れたので屋台の取材はなしにしようという提案が出たので、今日のシメ、という感じで。カメラマンのソンウが、カメラアングルのために見台の灯籠を勝手に動かしたことに対して、思わず“テメェー、ふざけんな!”と大声を出してしまう。ここ数日の撮影スタイルに対するストレスが最後の最後で発奮されてしまった。天神の母は、多分70代後半だろうか、お婆ちゃんがそのもののパーソナリティが売りで、聞いていて安心する。手元のノートに数字の計算を書きながら、手相を見て話をしていく。ここ数年、本当に気になっていたことを一つだけ聞いてみたら、そんなことは誰も気にしていないから忘れた方がいい、と言われてスッキリした。取材終了。財団に戻って、ちょっとしたやりとり。ライターのヒョンジョンに、今回の撮影の感想や、疑問に思ったことを全部話すと、それについて納得させられる答えが帰ってきた。そういうことは最初に言ってほしかったが、これで釜山の取材は大丈夫だろう。ホテルに戻って、近所の対馬物産館で食事、打ち上げ。ジウンさん、ソンウ、ヒョンジョンと。さっき財団で話した内容を撮影クルー全員に話し、皆で、そうだったのか、と頷く。明日からゴールデンウィークだというので、板さんが色々サービスしてくれる。多分一人あたり、五、六千円飲み食いしたが、パブリックマネーから出る、というのでジウンさんが払ってくれる。ヒョンジョンはここでもうフラフラになっていたが、ジョンミョンさんが来るというので、駅向こうの二軒目へ。ここでは隣の席の九州男児に絡まれたり、ヒョンジョンとジウンさんが喧嘩をしたり、色々あったが笑いながら見ていられるレベル。ホテルに帰るとヒョンジョンがもう一軒行こう、というので、一杯だけな、と言って近所の焼き鳥店へ、ジョンミョンさんも。店に入るとヒョンジョンは寝てしまい。僕は酔っ払った頭に、ジョンミョンさんから日本語知ってますアピールを繰り返されて、来たことを後悔する。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-15294553844535236402014-04-25T13:36:00.000+09:002014-05-06T15:21:33.336+09:004/25昨晩飲み過ぎたせいでひどい頭痛。昨日ジウンさんから提案されたアイディアで、人混みの中を僕が後ろ歩きをして、それを逆再生する映像が欲しいとのことで撮影に向かう。そういう映像は見たことがあったのでyoutubeから探して示すと、そうそうこれこれと言う。博多駅前の横断歩道を何度か後ろ歩きさせられて朝から不機嫌。今日はボランティアで戦争の語り部をしている79歳の男性宅でインタビュー。楠原さん。どうやらこちらの取材趣旨があまり伝わっていなかったようで、普段行っているような語り部の仕事をするために、DVDや模型の戦闘機や資料が準備万端に用意されている。撮影クルーはインタビューだけが欲しいようだったが、これは面白そうなのでそのままお願いした。団地のアパートの一室に入ると全員分の飲み物が用意されていて、キャラクターが印刷されたグラスや、飲み物のチョイス(天然水のオレンジ味)が懐かしい気分にさせる。おじいちゃんの家に行くと出されるジュースの味、親戚の家で食べたお菓子の味。昭和20年の福岡空襲、B29と焼夷弾の話。耳が遠いのでこちらの声も大きくなる。最後にいつものインタビューで聞いている質問を幾つかする。楠原さんは韓国にも何度か旅行に行っているらしく、釜山が好きで1人で旅行に行くのだと言う。講演で使っている総務省作成のDVDを流しているプレイヤーの画面には、空襲で焼けた街並みが映って悲壮なシーンが繰り返されているが、その後ろで、生のタコがうまくてねぇ〜、と話す楠原さんの画が可笑しくてたまらないが、こういうところは撮影していない。ふと振り返ると撮影クルーは、壁に掛けられた家族の写真が、撮影しにくいということで壁から降ろしていたりする。頭にきたが黙っていた。昨日から基本的に撮影に関して僕は口出ししないことにした。それでも、欲しい画のために元々あるものを動かしたり、NGやリテイクがあることに対してどうしても反感を覚える。何かをつくるために人意を加える必要があるのはわかるし、その基準も恣意的なものなので勝手といえば勝手だが、どうしてもやってはいけないことをしているような気分になる。楠原さんは大当たり、本当に楽しい話がたくさん聞けた。大勢が訪ねてきてくれたことが嬉しいようで、団地の外まで釜山の写真を説明しながら送り出してくれた。写真に写っている人物を指して、この人は誰ですか、と聞けば、これはたまたま隣に座った人、と返ってくるし、何度も、やぱっりお金は使わないとね、イヒヒヒヒ、と笑いながら親指と人差し指で丸を作って示したり、キュート。次は糸島に移動して、太陽の皿、というフレンチレストランでインタビュー。前回のプロジェクトまで参加していた松井さんという10代のダンサーと、お母さんに話を聞く。シェフのお父さんは仕込み中で忙しく、インタビューは出来なかった。松井さんは韓国プロデューサーサイドからの一押しダンサーだったのだが、ちょうど公演と重なる時期にアメリカのアーティストキャンプに参加するとのことで今回は出演出来なかった。レストランでお母さんにインタビューした後で、普段練習しているという、レストラン裏の保養施設のトレーニング室で松井さんに話を聞く。大浴場、ジム、プールやサウナもついた立派な施設は松井さんの親戚が経営しているのだそう。トレーニング室に入ると1人の男性がストレッチをしていた。撮影のセッティングを終え、インタビューを始める前にスタッフが、ストレッチをしている男性にどいてもらうよう声をかけようとしていたので、ちょっと待って、と声が出た。それはないんじゃないか。でも、どいてください、ではなくて、撮影したいのでちょっと移動してもらうことが出来るかどうか、相手に聞いて、伺いを立てるのは普通のことだと判断し、OKを出した。そしたら男性は不服そうな態度でヨガマットを蹴るように片付けて、トレーニング室を出て行ってしまったので心が痛んだ。申し訳ない。松井さんのインタビューを終えて、レストランに移動して夕食。そしてダンサーに関するミーティング。今回、僕の方からダンサーに関しては要望がない。誰でも何人でもどんな人が来てもいい、と伝えていた。そしたら釜山から三人、福岡から二人ダンサーが決まったが、福岡サイドはもう一人ダンサーを加えたいらしく、それに対して韓国サイドが難色を示しているとのことだった。僕はどっちでも良かったが、時間を取られるのがバカ臭いので、じゃあ僕の方からダンサーは両国から三人ずつにして欲しいと伝えます、と福岡サイドと打ち合わせてミーティングにのぞんだら速攻で決まった。福岡サイドには、僕は日韓の二重スパイなので都合のいいように使ってください、と伝えた。そして直ぐに未定になっていたダンサーに電話でことの顛末を報告。工作員のように動くダンサーのイメージが浮かんで、これは裏テーマで使えると思った。Unknownnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5287707784527963838.post-48817994690131457822014-04-24T20:59:00.000+09:002014-05-05T21:35:34.386+09:004/24今日は僕のショートインタビューから始まって、財団の職員、専務、福岡教育大学へ移動してアポを取っていた学生から始まり、友人を紹介してもらった勢いでキャンパス内で学生を捕まえてゲリラインタビュー。太宰府へ移動して、前回のプロジェクトで通訳を務めた女性が働く土産物店で、彼女と店主のインタビュー。そこから天神へ移動して、出演ダンサーの1人、ヤンチさんが教えるハウスダンスのクラスで中学、高校生を含む若い集団にインタビュー。ハードスケジュールで撮影クルーはだいぶ疲れていたが、最後のダンスクラスは見ているだけで楽しくて、和んだ。ダンスクラスを見ながら、調子にのってヒョンジョンに、誰がいいダンサーかわかるか、君に見る目があるかテストする、と言うと本気で悩み始めた姿に皆で笑った。ゲリラインタビューなんて初めてだったが、やれば出来るもんだ。とことん向いていない、やりたくないの裏返しで、半ギレのようなテンションで結構そつなくこなした。アポを取っていた学生は韓国語ディベート大会の入賞者で、インタビューに応える内容のいちいちに希望があって泣きそうになった。太宰府では隈研吾が建築設計したスターバックスを見たり、天満宮を参拝できて満足。今日の通訳さんが綺麗な女性で気分もアガッた。途中天神へ向かう途中で、屋台でインタビューしたいというプロデューサーと、ダンスクラスに行きたい僕とで少し衝突があったが、打ち上げで解消。食べlogで調べた博多ラーメンの有名店はヤンチさんのダンスクラスと同じビルにあった。撮影チームと一緒にラーメンを食べて、ジョンミョンさんが待つ居酒屋へ。外交だと思って毎日飲んでいる。ミョンさんの古い友人だという韓国の方がいちいち店員に偉そうな態度をとるので辛かった。高級焼酎、百年の孤独をボトルで注文し、飲みきれない分は僕に持たせてくれた。居酒屋の店員が僕が被っていたヌケメ帽が気になったらしく、帰り際にどこで買ったのか聞いてきた。Unknownnoreply@blogger.com